ことばの波長が交じる、ということ。【ブログ再開】

ことばの波長が交じる、ということ。【ブログ再開】

最近、一つ気がついたことがあります。

 

音も色も同じ波だということ。

パレットの上で色が混ざり合うように、

人の言葉も波長が交じるんだということ。

 

相手と向き合って、言葉を交わすことで 1人では得られなかった発見や、新しい世界の見え方がしたりする。

その人の声の波が心地よくて、 自分の中に柔らかな「解放」と「創出」がわき起こる。

そして、それがまた言葉の波となって相手へと届く。

その往復運動の中で、大きく、そして深みを増していった言葉の波は、 文字通り、自分たちを震い立たせる。

 

いつの間にかそれは、二人の間の創作になっていたりして。

 

そんな対話の繰り返しが、 自分の頭の中を、 自分の生活を、 自分が眺めるこの社会を、

豊かに彩っていくんだろうと思う。

人は孤独であるし、 人と向き合うためには、 自分との対峙が否応無しに要求される。

それができるのは自分しかいない。


でももしかすると、 そこには、「相手のわがまま」を受け止める余裕が、 「自分のために」必要なのかもしれない。

そう、それが、支え合うっていうこと。

 

気がつかないうちに、頭の中に一方通行の「答え」をたくさん用意していたのかもしれない。

会話の中で、ぐにょぐにょしていくその優しい化学反応を楽しめる感性だけは、 持ち続けていたいと思う。

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HUB Tokyoのウェブサイトができてからは、ずーっとそちらで記事を書いてきたので、 気がつけば、このブログは1年近くほとんど更新していませんでした。

HUBの記事もまだちょこちょこ書きますが、 HUBを巣立っていくためにも、またこちらのブログに戻って、 小林泰紘としての言葉を綴っていけたらいいなと思います(テーマやパーマリンクも一新してみました)。