
リジェネラティブ(再生的)な文明装置としての拡張生態系とは?人新世における「都市と建築の新陳代謝」を考える(人は明日どう生きるのか〜未来像の更新より)
2013年から森美術館主催で毎年行われてきたICF(Innovation City Forum)の総集編「人は明日どう生きるのか 未来像の更新」面白かった。 集大成となった2019年は「都市と建築の新陳代謝」「ライフスタ…

人と情報社会の250年を生態学史観で紐解く(IT全史 / 中野明)
「IT全史ー情報技術の250年を読む/ 中野明」面白かった。とあるお仕事で勉強のために読み始めたのだけど、普通に面白くて一気読みしてしまった。「腕木通信→電信→電話→無線→ラジオ→テレビ→コンピュータ→インターネット→(…

自分の内側から始まるエコロジカルな時代の生き方とは?ティモシー・モートンの型破りな環境哲学
「複数性のエコロジー 人間ならざるものの環境哲学」がとても面白かった。篠原 雅武さんがティモシー・モートンの思想を読み解いた一冊。純粋無垢な自然環境を理想とするが故に、ともすれば個を埋没させていく全体主義的な(人間不在の…

2017年のBook of the Year 〜身体知性、散逸構造とゆらぎ、センスオブワンダー
ここのところ自分の思考の変遷を辿るということをしてみているのだけど、その一環で、もはや毎年恒例となっている読んだ本、読んでよかった本の振り返り。こうして振り返ってみると、2017年は、 1.明らかに比重が増えた…

子どもが生まれました。しばらく男性育休を取ります。
先月11月20日に女の子が生まれました。第一子です。お産を無事に乗り越えてくれた妻と娘にはただただ感謝です。奇跡の体験でした。あれから1ヶ月。あっという間に日々は過ぎていきますが。本当にかけがいのない瞬間の連続です。出産…

伊豆の黄昏とレイチェルカーソンのセンス・オブ・ワンダー
「沈黙の春」で有名なレイチェルカーソンさんのセンス・オブ・ワンダー。今、このタイミングで、ほんとうに、出会いたかった一冊でした。 (以下、抜粋メモ)・子どもたちの世界は、いつも生き生きとして新鮮で美しく、驚きと…

ウディアレンと生物学 – 壊す仕組みと動的平衡 –
昔のウディアレン特集を読んでいたら、「やがて宇宙は膨張し爆発してしまう」というウディ映画の代名詞的なセリフに「宇宙が終わるまで待たなくても大丈夫ですよ」と返答する生物学者福岡伸一さんのコラムがとても面白い。 ー…

生き方の表裏としての働き方改革と菜根譚
新たな働き方を世に問い、仕掛けていく事業を生み広げていくための某グローバル企業での変革ワークショップを終え、ふらりとよった近所の古文書屋のおじいちゃんにすすめてもらった中国名著「菜根譚」。儒仏道、すなわち表の辞令としての…

時間は盗まれると死んでしまう(モモ/ミヒャエル・エンデ)
「私はいまの話を、過去に起こったことのように話をしましたね。でもそれを将来起こることとしてお話ししても良かったんですよ」ふと、改めて、ミヒャエルエンデのモモを手に。現代社会の普遍的なテーマを、痛烈に鋭く指摘しながらも、ロ…

現実のしっぽをつかまえる。(文化とはなんだろうか/鶴見俊輔)
文壇カフェで偶然見つけた鶴見俊輔さんの座談集「文化とはなんだろうか」、余韻が凄い。30年、40年以上前に行われているとは思えないほど鮮やかな対談。(ゴジラと君の名は(1953)が語られるくだりも現代を錯覚させられたけど、…

分断や二極化を乗り越えるための身体的叡智(武道家・内田樹 /「日本の身体」)
いやぁ、、内田樹さんの日本の身体 (新潮文庫)、とんでもなく面白かった。 合気道家から能楽師、茶道家からマタギまで12名の身体の達人たちとの対談からにじみでてくる日本人的身体論。 これから、社会の様々な場面で起こる分断や…

全米から注目が集まるコーポレートアントレプレナーシップアワード2015 〜ゼロックスと恊働する遠隔医療の風雲児から孤児を支えるメンターシッププログラムまで〜
ニューヨークのワールド・トレードセンターで行われたCorporate Entrepreneur Awards 2015。6年目になる今年は、100近い企業内イノベーションやイントラプレナ–シップの取り組みがノミネートされ…

イントラプレナーシップにおける自己探求の営みと組織が向き合うべきパーソナル・サステイナビリティという考え方
大企業が組織としてイノベーションを加速させていくための仕組みづくりについて、前回は顧客との共創プラットフォームについて書きましたが、今回は人や文化という観点から書こうと思います。———…

シスコのCHILLにみる顧客との共創プラットフォームの重要性 〜組織の境界を越えて多様な人財を呼び込むエコシステムづくり〜
前回の記事では、大企業におけるイントラプレナー自身の戦略アプローチについて書きました。今回と次回は大企業が組織としてイノベーションを加速させていくための仕組みづくりについて、「プラットフォーム」と「人・文化」という観点か…

イントラプレナーシップの最先端 〜大企業でイノベーションを加速させるための戦略的アプローチとは〜
先日NYCで開催されたIntrapreneurship Conferenceというイントラプレナーシップに関するカンファレンスに参加してきました。世界から集まるイントラプレナー達とあーだこーだと議論を交わしながら、感じて…