在る(Being)から生成へ(Becoming)〜新たな生命科学と利他、協創(亜種の起源 / 桜田一洋)〜
理化学研究所・桜田一洋さんの「亜種の起源〜苦しみは波のように〜」、素晴らしい本だった。 大まかな内容としては、生命進化の本質をダーウィンのいう「競争」ではなく、ウォレスのいう「協創」や「相互扶助」と捉えた上で、要素分解と…
2017年のBook of the Year 〜身体知性、散逸構造とゆらぎ、センスオブワンダー
ここのところ自分の思考の変遷を辿るということをしてみているのだけど、その一環で、もはや毎年恒例となっている読んだ本、読んでよかった本の振り返り。こうして振り返ってみると、2017年は、 1.明らかに比重が増えた…
自己変容なしに、変化は機能しない(トランジッション/ウィリアム・ブリッジズ)
トランジッション(ウィリアム・ブリッジズ)、やっぱり面白い。いつだったか覚えていないけど以前にも読んだ時よりも、はるかに鮮やかに感じた。(ちなみに、この本は泣く泣く参加を諦めたジェレミーさんセッション続編の事前図書)ht…
モチベーションの誤解と主体性の鍵 〜 創造性とは何か/川喜田二郎 〜
内的動機やモチベーションと呼ばれるものについて、感じていたことがズバッと表現されていたのでメモ。ーーーー絶対的受け身とは全体の状況が自分に要求するから立ち上がるというもので、この方が実は主体性が高い。主体性については、よ…
自分の内側に広がる宇宙に想いを馳せる 〜 鹿の王/上橋菜穂子 〜
上橋菜穂子さんの「鹿の王」、ただただ面白かった、、、久々にのめり込んだファンタジー。 「人というのは森みたいなとこだ。たくさんの命が一つの身体に住んでいて、それぞれの命を生きながら一つの大きな命をつないでいる」 医療小説…
自律型組織に必要な、「散逸構造」「ゆらぎの内部強化と自己触媒」「セルフオーガナイジング」(企業進化論 / 野中郁次郎)
野中郁次郎先生の企業進化論。1985年なので、知識創造理論とSECIモデルが発表される20年も前に書かれた本ですが、個人的には、野中先生の著書の中で一番革新的で面白いと思う。最近は、ホラクラシーやreinventing …
自分らしくオーセンティックに生きるための知恵(あなたは、なぜ、つながれないのか:ラポールと身体知 / 高石宏輔)
カウンセラーでもありナンパ師でもある高石さんの著書。彼の世界観を表現したエッセイのような一冊。巷によくある自己啓発書のようなこうすれば上手くいく的なことは書いていない。・パターンを壊すことからコミュニケーションを始める・…
Book of the year 2015 〜U理論、マインドフルネス、エモーショナルインテリジェンス2.0
一足先に2015年の振り返りも終え、部屋に積み重なる本の棚卸し。今年の読んでよかったBook of the Year。(だいたい読んだ順)・ザ・ビジョン・人と組織の問題を劇的に解決するU理論入門・エッセンシャル思考・人間…
禅と日本文化/鈴木大拙
鈴木大拙さんの「禅と日本文化」。ようやく読みました。禅がいかに日本人の性格や日本文化に影響を与えているか、禅とは何か、ということを欧米人向けに行った英語での講演を翻訳したもの。これまで読んだ禅の本とはまるで違う感じ。松尾…
これからの分断の時代をどう生きるか? (出現する未来 / オットー・シャーマー)
これからさらに進んでいくであろう分断の世界で、僕らは何ができるだろうか。そんな問いに新たな光を照らしてくれる1冊。U理論のオットーシャーマー博士が行う、MITのオンラインコースであるU-lab受講にあたり、課題図書だった…