生物の多様性が戻ってくると稲の多年草化率も増えてきた。小川誠先生の現場観察にて。

稲の多年草化栽培の現場観察で相模原に。
この時期にしてこの風景。

不耕起、冬期灌水。
毎年田植え収穫の従来水田ではみられない光景。

春の陽気と共に、昨年の枯れた稲の根元から確かに新たな芽が顔を出していた。中には今年4歳になる稲も(娘と同い歳笑)。
足を踏み入れると分厚くなった粘土質のとろとろ層が本当に気持ちいい。4年目のところは明らかに感触が違う。

湧水の灌水とサヤミドロのおかげで草が生えてこないので、
草取りも不要。育苗もなし。

多年草化が進めば10-15倍ほどに増えるものもあるのだとか。
もちろん無肥料無農薬。

稲を最も自然な状態で枯らしてあげる。
それが多年草化する一番いい条件。

生物の多様性が戻ってくると
多年草化率も増えてきた。

第一人者の小川さんの言葉の節々に
生命そのものと向き合い続けられてきた方だという重みが溢れていた。

いもち病が出た時も、普通は焼却するが、そのまま。
それにも意味があり、生態系そのものの力で再生していく。

地上部は病でも生命そのものは生きている。
生理最適ではなく生態系そのものをみる発想は、
協生理論、協生農法とも通づる。

稲は本来、多年草。
冬期灌水のおかげで他の生き物たちも戻ってくるので、
やるほどに生物多様性が回復していくのだそうだ。

どこまでいっても人間本位であることは変わらないけど、
それでも稲のより自然に近い姿に出会い直せた時、
人と他の生命や自然環境が共に繁栄していく
新たな可能性がひらけてくるのかもしれない。

これからやっていくのがますます楽しみに。

【稲の多年草化栽培実験記録・記事アーカイブ】
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