この瞬間にビジョンを生きる (ザ・ビジョン 進むべき道は見えているか/ケン・ブランチャード)
「過去に学び、未来を描き、今を生きよ。今この瞬間からビジョンを生きよ」
著者や知人の経験・エピソードを交えて、シンプルで強烈なメッセージを届けてくれる一冊。
これからは、課題やユーザニーズ起点だけではない、ビジョンや妄想、個人の思いが起点となるカタチでイノベーションが起こり、未来が切り拓かれていくビジョンドリブンの時代に入っていくのだと思う。つまり、望む未来を描くビジョンデザイン力。その、大事なエッセンスを教えてくれる本。
ザ・ビジョン 進むべき道は見えているか/ケン・ブランチャード
(以下、メモ)
◯ビジョン
ビジョンとは、自分が何者で(目的)、何を目指し(未来のイメージ)、何を基準に進んでいくのか(価値観)を理解することである
説得力を生み出すビジョンを生み出す為に必要な3要素
・有意義な目的
・明確な価値観
・未来のイメージ
◯目的=なぜ(存在意義、顧客視点での使命は何か、それをどう捉えているか)
・目的とは、組織の存在意義である
・目的とは、単に事業の内容を述べたものではなく、「なぜ」という問いに答えるものである
・目的とは、顧客の視点に立って、その組織の「真の使命」を明らかにしたものである
・偉大な組織は新年で崇高な「目的」、すなわり社員の意欲をかきたて、やる気を起こさせるような「有意義な目的」を持っているものである
・表面的な言葉遣いより、そこから人々の伝わる「意味」の方が重要である
◯価値観=いかに(目的を達成するために日々どのように行動すれば良いか)
・価値観とは、目的を達成する過程で、どう行動していくべきかを示す、ゆるやかなガイドラインである
・価値観とは「自分は何を基準にして、どのように生きていくのか」という問いに答える者である
・価値観の内容を具体的に明らかにしない限り、どんな行動をとれでば価値観を実践できるかはわからない
・つえに行動を伴うものでなければ、価値観は単なる願望にしかならない
・メンバー1人1人の価値観と、組織の価値観とを一致させなければならない
◯未来のイメージ
・未来のイメージとは、最終結果のイメージ。あいまいではなく、はっきりと思い描けるイメージである
・なくしたいものではなく、つくりだしたいものに焦点をおく
・最終結果に到達するまでのプロセスではなく、最終結果そのものに焦点をおく