春日部にて協生農園プロジェクトがスタート。秋分の集いにて。
先日投稿した春日部での協生農法の実験圃場の取り組みがスタートしました。 昼と夜の長さが等しくなり、陰陽のバランスが整う秋分の日。想像以上に多くの反響をいただき、前の週の告知だったにも関わらず40名を超える方々に集っていた…
植物を通じて世界と出会いなおす。生命再生の時代の道標(宇宙樹/竹村真一 その1)
Cosmic tree 宇宙樹。人類学者 竹村真一。 年明けにふと久しぶりに手に取ってみたのだけど、なかなかに凄まじい本だった。 なんというか、これからの時代の拠り所となるエッセンスが大袈裟でなく、かなり鮮明に凝縮されて…
無肥料・無農薬と虫たちと。混生密生の多様性がもたらす縁起と恵みの実感。[シネコカルチャー実験記録13]
Photo by Naoki Kaji 最近畑や農をやられている方や協生農法に興味を持っている方が協生菜園をみにこられることが増えたのですが、肥料も農薬も使わず、よくこんなに虫食いなく立派に育ちますねと結構驚かれます。 …
自然生態系の力を引き出す米づくり。稲の多年草化栽培への挑戦。
先月から千葉の成田で挑戦しはじめた稲の多年草化栽培。 田植えもせず、草取りもせず、肥料も与えない。 そして不耕起・冬期湛水。 従来の常識をひっくり返すような、自然生態系の力に任せる米づくり「稲の多年草化栽培」 提唱者であ…
すくもは生きている。発酵と藍染めと久留米絣と。
来年のものづくりと自然のあいだを探るあいだラボフィールドワークに向け、福岡八女にてUNAラボさんにご案内いただいてクラフトをめぐる旅。 今回のメインテーマは藍染めと久留米絣。最初に伺ったのは藍染絣工房さん。YAMANAK…
マツタケその3:スケーラビリティ、撹乱化のビジネス、潜在的コモンズとLife-affirming(マツタケ 不確定な時代を生きる術 / Anna Tsing, 赤嶺淳)
「マツタケ 不確定な時代を生きる術」をめぐるマツタケ雑記その3。 今回は、本書を読み解く上での重要なキーワード「スケーラビリティ」と「潜在的コモンズ」について。 ー本記事の目次ー・スケール拡大に向かわないという希望・サル…
マツタケその2:汚染という可能性、自己完結しない脆弱な個、マルチスピーシーズ人類学と仏教哲学の邂逅(マツタケ 不確定な時代を生きる術 / Anna Tsing, 赤嶺淳)
前回に続き「マツタケ 不確定な時代を生きる術」から、マツタケをめぐるマルチスピーシーズ・ワールド、人間とマツと菌類の生の絡み合いの物語を掘り下げていきたい。 ー本記事の目次ー・Contamination 汚染:染め合う・…
マツタケをめぐる生命と経済の絡まり合い、進歩を前提としない資本主義、マルチスピーシーズによる世界協働構築(マツタケ 不確定な時代を生きる術 / Anna Tsing, 赤嶺淳)
「マツタケ 不確定な時代を生きる術」2021年を振り返ってトップ5に入る本。 著者は米国の文化人類学者 Anna Tsing、訳は赤嶺淳。原題「The Mashroom at the End of the world」と…
いのちはのちのいのちへ。被害者・加害者の構図を乗り越える壮絶な水俣病私史(常世の舟を漕ぎて 熟成版 / 緒方正人・辻信一)
「いのちはのちのいのちへ、のちのちのいのちへとかけられた願いの働きに生かさるる」 「チッソは私であった」の著者・緒方正人さんの壮絶な水俣病私史「常世の舟を漕ぎて 熟成版」聞き手・編者 辻信一さん、出版は宗さんの株式会社素…
菌の声。縁起としての発酵。生命の連環への入り口をひらく。(菌の声を聴け / 渡邊格・麻里子)
タルマーリーの渡邊さんの新著「菌の声を聴け」。 とても面白かった。 面白かったというか、面白いとかを超えて読んでいて胸が熱くなってしまった。 パンやビール、お酒作りなどとは繊細さが全く異なるのですが、日々ぬか床のお手入れ…
畝をつくらない区画をつくってみた[協生農法実験記録④]
前回書いたように遠野のkeiさんのところで色々学ばせていただいただので、早速うちの協生菜園でも色々実践してみることに。 まずは畝をつくらないシネコポータルづくり。 もともと畝をつくって実験していた場所を区画Aとして、畝を…
結実過程のドラマ。オクラ、ピーマン、トマト、ジャガイモほか[協生農法実験記録④]
雨上がりの朝陽に輝くヤマブドウが美しい。 パクチーの実、オクラ、赤紫蘇、行者大蒜、インゲン、枝豆、ピーマン、トマト、生姜(ミョウガ?)、じゃがいも。発芽から生長の過程もそうだけど、結実過程の観察本当に面白い。収穫してしま…
遠野で協生農園を訪問。美しき緑の焚き火。[協生農法実験記録③]
先日遠野を訪ねる機会があり、一社シネコカルチャーのkeiさん(マフさん)がやられている協生農園をみせていただきました。 まずは果樹を中心とした協生農法の最小ユニット、シネコポータル。通称、緑の焚き火。 一番おお!っとなっ…
菌と共に暮らす。ぬか床にお手入れする共同体(ディスタントネイバーフッド)はじめます。
ぬか床のリズム、はじめます。ウェルビーイングの習慣化に挑戦するスタートアップNestoのKensuke Fujishiroにお声がけいただき、ぬか床のコミュニティ(リズム)をやることになりました。 菌と共に暮らす「ディス…
植物は生長に必要な物資を自ら調達する~横に伸びるトマトと協生農法実践マニュアル~[協生農法実験記録②]
自宅前の耕作放棄地でスタートした協生農法。 オープンソースで公開されている「協生農法実践マニュアル」がとても面白く大変勉強になったので、いくつかメモしておきたいと思います。 植物は生長に必要な物資を自ら調達する。環境適応…