森のバロック②:分ける知性の呪縛から解放する「南方粘菌学」-枯れ木に花咲くを驚くより、生木に花咲くを驚け-

森のバロック②:分ける知性の呪縛から解放する「南方粘菌学」-枯れ木に花咲くを驚くより、生木に花咲くを驚け-

粘菌って菌類ですよね…? 南方熊楠は、博物学や民俗学の分野での近代日本の先駆者的存在であると同時に、生物学、特に粘菌研究者としても知られているわけなので、そういう話をしているとたまに聞かれることがあります。 が、粘菌は菌…

安易な同調や対立ではなく、差異を差異のままにとどめておく力。信仰の尊さと盲目の危うさと。(鹿の王 水底の橋 / 上橋菜穂子)

安易な同調や対立ではなく、差異を差異のままにとどめておく力。信仰の尊さと盲目の危うさと。(鹿の王 水底の橋 / 上橋菜穂子)

上橋さんの物語はやっぱりやっぱり面白い。医療小説でありながら、ウイルスや菌のあり方を人の内側や社会と重ね合わせた前作で登場した、オタワル医術の名医ホッサルのその後を描いた続編「鹿の王 水底の橋」 最初は淡々と物語が進んで…

森のバロック①:南方マンダラの世界をのぞいてみる-無意識の集団記憶や共同幻想が生まれるメカニズム-

森のバロック①:南方マンダラの世界をのぞいてみる-無意識の集団記憶や共同幻想が生まれるメカニズム-

「わたしはこの本で、南方熊楠の生涯のうちで「最も深く体験されたもの」、それだけを注意深く取り出そうとした」 南方熊楠の偉人・奇人的人物像や客観的な経歴に関わる文献は多くあるが、論文や書簡に記載された言葉だけでなく、その内…

わかりあえなさから出発するための入門書(死の講義/橋爪大三郎)

わかりあえなさから出発するための入門書(死の講義/橋爪大三郎)

死への考察というよりも、人の生き死をテーマに、これまで人類に大きな影響を与えてきたキリスト教、イスラム教、ヒンドゥー教、儒教(・道教)、仏教(・神道)、の五つの宗教における死生観を整理してくれるような本でした。橋爪さん節…

ヒューマンスケールを越えて - 頭で「分かつ」世界から生命のリズムや流れと「共にある」世界へ - (鎌田東二・ハナムラチカヒロ)

ヒューマンスケールを越えて – 頭で「分かつ」世界から生命のリズムや流れと「共にある」世界へ – (鎌田東二・ハナムラチカヒロ)

4月くらいからなんだか面白い本との出逢いが多すぎているのですが、週末にいろいろ書き溜めていたものを、順次放出することに。まずはこれ。 ヒューマンスケールを越えて -わたし・聖地・ガイア- / 鎌田東二・ハナムラチカヒロ …

#コロナが気付かせてくれたこと 時代の転換点に思い出しておきたいメッセージまとめ

#コロナが気付かせてくれたこと 時代の転換点に思い出しておきたいメッセージまとめ

COVID-19のパンデミックは大変な事態ではあるけれど、多くの人にとってStayhomeは「本当に大切なことは何か」「本当に必要なことは何か」と向き合う余白でもあったのではないかと思います。日々の暮らし、家族との時間、…