妻が妊娠してから出産までに、夫婦のパートナーシップを深めるためにやってよかった5つのこと

妻が妊娠してから出産までに、夫婦のパートナーシップを深めるためにやってよかった5つのこと

妻が妊娠してから出産を迎えるまでの間に、猛烈に感じたことがある。

「あれ?妻が妊娠して子どもができたけど、あまり父親としての実感がわかないぞ」

ということだ。

 

病院で渡された豆粒のような赤ちゃんの写真(本当に豆粒のようにちっちゃい!)をみて、身体中に父親ホルモンが目まぐるしく放出され、スーパーマンのように父親として目覚めていくようなことは、残念ながら僕には起こらなかった。

 

そう、男性は身体的には何も変わらないのだ。

 

一方、女性は新たな生命をお腹に抱え、日々自分の身体が否応なしに変化していく。
そうしたシグナルを日々感じながら、身体的に、あるいは、様々な情報収集を通して自分や胎児に関する理解を深め、必死に乗り越えていく。

 

だから、普通に過ごしていると、夫婦間の子育てに対する自分ごと感や情報量の差はみるみる開いていきやすい。そしてそれはお互いの行動やパートナーとのコミュニケーションに無意識のうちに表出する。

 

子育て夫婦のパートナーシップを深める鍵は、
出産前にあり?

例えば、僕の場合では、妻が妊娠後期に入ったばかりの頃、それまでしばらく続いていた安定期の状況にすっかり慣れていて、同じパターンのまま(妻の身体・精神状況のステージ変化を認識しないまま)何気なくとったコミュニケーションが、妻の「深海にフリーフォールのように一人で落ちていく無気力で鬱々とした感じ(妻談)」を数日間引き起こしてしまったことがある。

 

これまでとは一段違うレベルで、パートナーとの情報共有やコミュニケーションが必要になると感じた瞬間だった。ホルモンバランスや骨格がギシギシと変化していく感じはもちろん、そもそも自分の身体にもう一つの生命が宿っている感覚というのは、超控えめに言っても僕の想像の範疇を軽く越えている。そして、それは初めて出産を迎える妻にとっても同じだった。

 

子どもを家族に迎え入れるという一連の体験を経て思うのは、男性にはなかなか自分ごと化しづらい妊娠期間中に、夫婦間でどれだけ情報の偏在を避け、様々な気持ちや準備や精神的な凸凹を分かち合えるかが至極大事だということだ。

 


妊娠〜出産までに夫婦でやってよかった5つのこと

ということで。

前置きが長くなりましたが、日々めまぐるしく成長する娘の笑顔と寝顔とウンチの香りで記憶が上書きされてしまう前に、出産前までに夫婦のパートナーシップを深めるためにやって良かったことを記録しておこうと思います。

※番号は時系列(やった)順です

 

1. 家族ステートメントをつくる

数年前に入籍した日に、自分たちにとって家族とはなんだろうとか、そのためにどんな指針があると良いかなどをじっくり対話して「ファミリーステートメント」なるものをつくったのですが、子どもが生まれるにあたり、子どもを含めたバージョンにアップデートしました。

家族のイメージや求めるものは人それぞれ。それも、夫婦二人の場合と、子どもを含めた家族とでは状況も大きく異なります。お互いがどんなことを大切にして家族の関係性を紡いでいきたいのかを共有し、

・家族の目的(Purpose)
・価値観(Value)
・約束事(Promise)

の3つについて、一つ一つ二人で言葉を紡ぎました。

Promiseのところは、二人の時間を月に何回は作るとか、子供ができても互いに名前で呼び合うとか、毎日感謝を言葉にして伝え合う(これは本当に大事!)とか具体的な行動を書きました。

 

実施したのは妊娠8週目くらい。

「家族とは、人生をともにつくっていく仲間であり、どんな時でも支え合う味方であり、安心して戻ってこれる場所である」

今でも、いつでもここに立ち戻れるように、玄関のドアに貼って日々目に入るようにしています。



2. 出産までにやることの可視化・棚卸し(出産準備スケジュール作り)

これは、妻の提案でやったのですが、かなり役に立ちました。

妊娠がわかり、ただただ感情だけ盛り上がっている僕とはウラハラに、
妊娠・出産に関するリサーチをどんどん進め、それと同時に出産準備に対する不安も募っていた妻。

 

夫婦の性格にもよると思うのですが、うちの場合は、

妻は先々を見越してプランニングしつつ、コツコツやるタイプ。
僕はそのタイミングが来たらがっと一気に動くタイプ(コツコツやるとか俄然苦手)。

 

なので、僕のズボラさを知っていた妻は、「ともするとこの人直前まで何もやらずに、私一人で先々を心配していかなきゃならないんじゃないか、、、」という不安を抱えていたと思うんです。きっと。

 

そこで、お互いに(といっても僕が妻から引き出すのが8割くらいでしたが)「これやらなきゃ、あれもやらなきゃ」と思っているものを不安とともに見える化・リストアップして、ざっくり出産までにいつどんなことをするかをマッピングしてみました。

こんな感じ。


みてわかる通り、超ざっくりなのですが、これが予想以上に良かった。

まず、色々とやらなきゃと不安に感じていたことが見える化されたことで、妊娠・出産までの全貌がぼんやりと見えたし、「案外、そんなに多くなかった。心理的負担がかなり軽減された(妻談)」ということ。

そして、想像以上に役立ったのが、今後のスケジュール表としての役割。
やるべきことをざっくり時系列に並べていったので、その後の準備は全てこのスケジュールがベースとなりました。

もちろん超仮なのでやりながらかなりアップデートがかかっていった(例えば、保活は最初9月スタートくらいかなと話していたのですが、6月くらいにもう既に応募が始まっていることに気づき7月にはリストアップ&見学会参加を開始しました)のですが、居間の壁に張り出して、月初めに、これをみながら今月は何するんだっけ?と月間のプランニングをしていくスタイルができたことでかなり楽に。終わったタスクは消していきます。

これをやったのは、妊娠3ヶ月半ば(10週目)ごろだった気がします。
つわりも始まりだして、身体不調によるとてつもないストレスと先々の不安で、女性側が「なんで私だけ、、、」となりやすい時期。これをやったことで、妻曰く「私1人の問題から2人の問題になった気がした」「夫婦二人で向き合っていく感じがした」そう。

話し合いも含めて60分-90分くらいあればできちゃうので、おすすめです。



3.  自分史に関するストーリーテリング(お互いがどのような教育を受けてきたのかを共有をする)

子育てに関する話をするようになって、気がついたことが、
自分の思考の幅は自分が受けた教育経験に強烈に限定されるということ。

漠然と「こうした方が良いよね」と思っていることは、大概自分の原体験とリンクしています。
何事もそうですが、こと教育のあり方には正解はないので、相手の価値観の拠り所が見えているかどうかで話し合いの質が一気に変わります。そこで、まずはお互いがどんな風に教育を受けてきたかを共有しようということになりました。

教育にまつわるストーリーテリングの様子

ちなみに、教育といっても、いわゆる学校や勉強のスタンスといよりも、むしろ、小さい頃どんな遊びをしていたかとか、お小遣いはどうしてたかとか、親や祖父母の関係性とか、食卓の雰囲気とか、お父さんとお母さんのことがどう見えていたかとか、印象に残っている家族のストーリーとか、そういうもののシェアこそオススメです。

僕らはこれまでもお互いのことをかなり話している方だと思いますが、それでも、たくさんの発見と価値観の理解の深まりがありました。なお、これも妊娠3ヶ月半ばごろやりました。


4. 購入品のリストアップと選定セッション

こちらは7月ごろ(妊娠6ヶ月)に実施。

それまでにも出産前後に必要なアイテムを妻がかなりリサーチ&リスト化してくれていて(ほんと情けないくらい妻に任せっきりでした。。。)、個別にはどれが良さそうかとか話をしていたのですが、如何せん量と選択肢が多いのでなかなか決まらない。

そこで、ボスキャラクラスのアイテムについて、一気に選定するセッションをやりました。
今回、やっつけにいったのはベビーバス、抱っこ紐、ベビーカー、ベビー用寝具の5つ。

ベビーグッズのランキングが載ったベビー雑誌2冊を装備して、二人で星野珈琲に籠ること2時間半。途中でメガポーション(ふんわりスフレ)で体力回復しながら、無事、全部やっつけました。

ちなみに、僕らが使ったのは以下の雑誌。交互に読み合えるので、2冊以上あると良いです。

   

 

 

 

 

 

 

 


なお、抱っこ紐やベビーカーなどは次のステップとして、実物を見に行って決めました。

エルゴに抱っこ紐を試着しにいった時の写真。


あと、これと合わせて、保育園のリストアップと選定もやりました。

7月から保活をはじめて計12園の見学に全て二人で一緒に行きました(だいたい平日昼間なので男性はほぼ一人)。別に仕事の量が減るわけではないので、その分、夜な夜なやったりとなかなか胸熱な数ヶ月でしたが、二人で感じたことを共有し合えたことは想像以上に良かったです。保活については、結果が出てから改めて振り返りたいと思います。



5. 二人の思い出&アルバム作り


最後に、何よりも大切だったのが夫婦二人の時間をじっくり味わうこと。
うちの場合は旅行好きの夫婦なので、やっぱり自然の綺麗なところでのんびり過ごしたいねとなりました。旅行でも映画でも食事でも、とにかく出産前までにどんな時間を過ごしたいかを夫婦で話し合ってみたり、あるいは、これまでが二人にとってどんな時間だったかを振り返ってみると良いかもしれませんね。

あと、お付き合いしてから毎年、記念日に一年間の思い出アルバムを作るということを続けていて、
こちらも出産前特別バージョンでやりました。

僕がつくったアルバムと妻が書いてくれた手紙

 

うちの場合、妻は今この瞬間を楽しむマインドフルな生き方を重んじていて、旅行に行ったことはすぐ忘れてしまうので、こうして物質に残しておくことは大事なのです。これらのアルバムは産後も活躍してます。

 

 

そのほかにも、両親学級への参加、バースプラン、退院後シュミレーション、妻への定期マッサージ、月次振り返り会議などなどありましたが、上記は特にやってよかったなと思えた5つでした。

 

男性視点での育児やパートナーシップのリアルな情報がない

臨月を迎えた頃、自宅をちょっとムーディな感じにして、ノンアルコールカクテルとナッツを囲みながら、妻と妊娠期間の振り返りをしました。

その時に「最初はたくさんの不安や心配があったけど、今はもう消えてしまった」「この妊娠期間中に、夫婦の関係と愛情が一段と深まったよね」という妻の言葉を聞いてすごく嬉しくなったのを覚えている。そして、この二つは実感としても互いにしみじみと感じていたものでした。

 

でも、最初はあーでもないこーでもないと戸惑い悩んでいました。

冒頭にも書いた通り、妊娠期間に男性が子育てを自分ごと化をするのはなかなか難しい。というか、僕には難しかった。子どもができることを待ち望んでいたのはずだったのに、頭ではわかっていても、実際に身体に起こる反応はそれまでに想定していた”理想的な”それとは異なったりした。
※もちろんそれは女性も同じと思いますが、あくまで男性目線で書くと、です。

 

そんな葛藤の中で、夫婦間の情報の偏在を避け、二人がチームとなって様々な感情や準備を分かち合うために試行錯誤してきたことが、結果的に僕らにとって凄く大切な時間と関係性を産んでくれた。

 

小説を書くとしたら、

母子が命懸けで臨む出産。無事に乗り越えた暁には、周囲からの祝福と共に、あたかも新たな生活がそこからスタートしたかのように見える
ーーーでも、お腹に宿った新たな生命との旅は、もっと以前から始まっていた

多分、そんな書き出しをする気がします。

 

もしかしたら、いやいや、そんなハードル高いこと言わずに、まずは子どもが生まれてから手伝ってくれれば良いから!という女性もいるのかもしれない。

でも、それはいわば、様々な葛藤や炎上を乗り越えてようやくローンチが見えてきた大型プロジェクトに、情報のキャッチアップもほぼないまま途中からぶち込まれ、「私たちは忙しいから自分で仕事見つけてやってね!今日から社会人でしょ!」と突き放されて路頭に迷い、尊厳を失っていく新人の大量生産になりかねない。と、僕は感じたし、そうなるのは怖かった。

 

どこで何が言われるかわからない情報社会で、こうした割とプライベートな内容を晒すことには正直不安もあるけれど、それでも、いざ子育てに向き合おうと思った時に、特に男性視点でのリアルな情報があまりにも少なかったので、未来のパパさん達に少しでも役に立てればと思い書いてみました。

僕にはあくまで自分の原体験を語ることしかできないし、そもそも家族や夫婦や子育てのあり方だって本当はもっと多様で、人の数だけ物語があるはず。少しづつそうした物語や知恵が広がっていくことで、新たな選択が取りやすくなっていく世の中になっていくと良いなと思います。


長くなってしまいましたが、最後までお読みいただいてありがとうございました。
続くかわかりませんが、、、今後は、いざ育休とってから待っていた、波乱万丈(?)な暮らしについても書いていければと思います。
(皆さんからのリアクションが本当に励みになります。よければいいねやシェアなどしてもらえると嬉しいですm_ _m)

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子どもが生まれました。しばらく男性育休を取ります。
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