ソーシャル・イントラプレナーシップに関するリサーチ・レポートを翻訳しました

ソーシャル・イントラプレナーシップに関するリサーチ・レポートを翻訳しました

 

“The Social Intrapreneur’s DNA”というソーシャルイントラプレナーシップに関するリサーチレポートを翻訳しました。昨年10月のイントラプレナーシップ・カンファレンス@NYで出会ったSusanとのご縁と、有志メンバーの尽力のおかげで生まれた邦訳レポートです。

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企業における社会性の高い事業に関するリサーチがまだまだ多くない中、既存事業のケイパビリティや組織リソースを活用して社会性の高い収益事業を生み出していくソーシャル・イントラプレナーたちの行動や特性に、ここまでスポットライトを当てた本レポートは非常に先駆的なリサーチと言えるだろうと思います。

もちろん今後の更なるリサーチに期待するところも多いですが、日本企業がよりよい未来に向けた新たな可能性を切り開いていくための議論とソーシャルイントラプレナーシップの実践を加速していく一つのきっかけになればと思っています。

 

なお、Visuallyにて、このレポートをサマライズしたビジュアルがこちら(こちらは未翻訳です、すいません)

The Social Intrapreneur
 

From Visually.

 

お忙しい中、翻訳に尽力して下さった日本総研 渡邊さん、Innovate With 川端さん、豊田さん、本当にありがとうございました。3名とも、ニューヨークへ行く前に開催したイントラプレナーシップ・ダイアローグにご参加・ご登壇いただいた方々で、こうしたご縁にただただ感謝です。

このレポートをきっかけにまた新たなご縁がつながっていくと良いなと思っています。本レポートの内容やSocial Intrapreneur’s Profile、そしてイントラプレナーシップ・カンファレンスの日本開催にご興味がある方は yasuhiro.impactあっとgmail.com までご連絡ください。コメント・感想・転載・シェアなどもお待ちしています。

このレポートを肴に、トークセッションとかやりたいなぁ。

 

 

邦訳にあたって(レポートより抜粋)

2007年にケニアでスタートした「M-Pesa」というモバイルペイメント事業がある。とある一人の社員が、当初は誰からも相手にされなかったこのアイデアの必要性を訴え、組織を説得し、仲間とともに事業として世に送り出した。そして、銀行口座を持たない1000万人以上の生活を向上させ、Vodafoneに新たな顧客市場と莫大な収益をもたらした。

既存の市場の常識を覆し、年間数十億ドルを稼ぐヒット商品となった生理用ナプキン事業がある。一人の男性社員が、より多くの女性の快適な生活を願う一心で、社内の反発に合いながら、そして一時は解雇寸前にまで追い込まれながらも諦めずに事業化にこぎつけたという。

こうした社会性と収益性の両輪を備えたビジネス誕生の裏には、志や情熱を持って数々の困難に果敢に挑戦し、大企業のリソースを活用しながらビジネスや事業に新たな方向性を示した変革の旗手達がいる。ソーシャルイントラプレナーと呼ばれる人たちだ。

 

あなたの組織ではこうした人財を発掘し、活躍する機会を与えることができているだろうか。あるいは、あなたは自らのソーシャルイントラプレナーとしての可能性を十分に活かすことができているだろうか。

 

2015年10月にニューヨークで開催されたイントラプレナーシップ・カンファレンスで、本レポート著者のSusanと出会い、このレポートの存在を知った。ソーシャル・イントラプレナーが成果を生み出していくために求められる行動特性や適性に迫る本レポートには、大企業のリソースを活用し、収益事業を通じて社会的価値を生み出していくためのヒントが詰まっている。

そして、最も重要なことは、彼らの行動特性や適性が決して特別なもの、すなわち特異な才能を持った人にしかできないことではない、ということだ。ソーシャルイントラプレナーシップは特別な人のためのものではない。

多くの既存市場で成長が鈍化し、新たな成長機会が求められる中、多くの大企業が社会性の高い収益事業を切り開いていくことを真剣に考えていくべきタイミングにさしかかっている。既存の事業を新たな視点で捉え直し、志や思いを持って次の未来を切り開いていくソーシャル・イントラプレナーが果たす役割は大きい。

本レポートを通じて、日本企業がよりより未来に向けた新たな可能性を切り開いていくための議論とソーシャルイントラプレナーシップの実践が加速されていくことを期待したい。

 

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