自然生態系の力を引き出す米づくり。稲の多年草化栽培への挑戦。

Photo by なおきさん

【稲の多年草化栽培実験記録・アーカイブ記事一覧】
自然生態系の力を引き出す米づくり。稲の多年草化栽培への挑戦。
生物の多様性が戻ってくると稲の多年草化率も増えてきた。小川誠先生の現場観察にて。
稲の多年草化栽培、1年目の田植えが無事終了
おうちでミニ田んぼ。タライとソーラーポンプで稲の多年草化栽培を実験。
湧水再生のための風の草刈りと水道づくり。稲刈りのご案内。
脱穀〜精米〜食卓へ。茶碗一杯の米に宿るもの。
ついに稲が多年草化![稲の多年草化栽培実験記録その8]

先月から千葉の成田で挑戦しはじめた稲の多年草化栽培。

田植えもせず、
草取りもせず、
肥料も与えない。

そして不耕起・冬期湛水。

従来の常識をひっくり返すような、
自然生態系の力に任せる米づくり「稲の多年草化栽培」

提唱者である小川誠さんのところで学ばれた 料理人・なおきさんが声をかけてくださって、
千葉・成田で挑戦をご一緒にはじめていくことに。

稲は本来、多年草。
冬期湛水のおかげで他の生き物たちも戻ってくるので、
やるほどに生物多様性が回復していくのだそうだ。

どこまでいっても人間本位であることは変わらないけど、
それでも稲のより自然に近い姿に出会い直せた時、
人と他の生命や自然環境が共に繁栄していく
新たな可能性がひらけてくるのかもしれない。

ちなみに、協生農法もそうですが、不耕起栽培、つまり耕さない農法というのは、土壌の炭素固定をしてくれるので、気候変動に対する解決策として国際的にも注目が集まっています。いわゆる「4パーミル・イニシアチブ」です。この推進のためには、特に日本では田畑を耕すこと(や有機肥料)への強烈な固定概念から自由になることが前提として必要になってくるのではないかと思っていますが、そうしたテーマともつながるお米づくり。

これから楽しみです。
実践の様子を本ブログでも少しづつ記録していけたらと思います。
まずは、畦づくりから。