結実過程のドラマ。オクラ、ピーマン、トマト、ジャガイモほか[協生農法実験記録④]
雨上がりの朝陽に輝くヤマブドウが美しい。 パクチーの実、オクラ、赤紫蘇、行者大蒜、インゲン、枝豆、ピーマン、トマト、生姜(ミョウガ?)、じゃがいも。発芽から生長の過程もそうだけど、結実過程の観察本当に面白い。収穫してしま…
遠野で協生農園を訪問。美しき緑の焚き火。[協生農法実験記録③]
先日遠野を訪ねる機会があり、一社シネコカルチャーのkeiさん(マフさん)がやられている協生農園をみせていただきました。 まずは果樹を中心とした協生農法の最小ユニット、シネコポータル。通称、緑の焚き火。 一番おお!っとなっ…
植物は生長に必要な物資を自ら調達する~横に伸びるトマトと協生農法実践マニュアル~[協生農法実験記録②]
自宅前の耕作放棄地でスタートした協生農法。 オープンソースで公開されている「協生農法実践マニュアル」がとても面白く大変勉強になったので、いくつかメモしておきたいと思います。 植物は生長に必要な物資を自ら調達する。環境適応…
耕作放棄地で協生農法をはじめました[協生農法実験記録①]
「そこは土も日当たりも悪いから作物もなかなか育たねぇ場所だよ」 2019年のEcological Memes フォーラム「あいだの回復」でセッションをやっていただいて以来、すっかりファンになってしまい、まずは自分がやって…
森のバロック③:生命システムを内部から観ようとする南方生命論とオートポイエーシス -なぜ食べると食べられるは同じことなのか-
前回は熊楠と粘菌について書きました。 今回は、森のバロック第五章より、オートポイエーシス論なども参照しながら、そうした熊楠の生命論に迫っていきたいと思います。そこには、近現代社会システムが前提としてきた「自律的な主体」に…
森のバロック②:分ける知性の呪縛から解放する「南方粘菌学」-枯れ木に花咲くを驚くより、生木に花咲くを驚け-
粘菌って菌類ですよね…? 南方熊楠は、博物学や民俗学の分野での近代日本の先駆者的存在であると同時に、生物学、特に粘菌研究者としても知られているわけなので、そういう話をしているとたまに聞かれることがあります。 が、粘菌は菌…
森のバロック①:南方マンダラの世界をのぞいてみる-無意識の集団記憶や共同幻想が生まれるメカニズム-
「わたしはこの本で、南方熊楠の生涯のうちで「最も深く体験されたもの」、それだけを注意深く取り出そうとした」 南方熊楠の偉人・奇人的人物像や客観的な経歴に関わる文献は多くあるが、論文や書簡に記載された言葉だけでなく、その内…
解剖学者・三木成夫に読む、思考偏重な時代の内臓感覚的道標(後編)〜インナーネイチャーとしての陰陽リズム、胎児にみる生命4億年の歴史、自然哲学と象徴思考〜
解剖学者・三木成夫さんのでデビュー作にして伝説的名著「内臓とこころ」 前編では身体の奥深くで生命の根源的な営みを続ける内臓感覚(植物性器官)の成り立ち、こころとの深いつながりをみてきましたが、 後編では、発育過程をなぞり…
解剖学者・三木成夫の「内臓とこころ」に読む、思考偏重な時代を乗り越えるための道標(前編)〜内臓感覚とリズム、季節を感じる心、そして自然(じねん)〜
「人間のこころには4億年かけて進化してきた生命の記憶が刻まれている」「こころとは内蔵された宇宙のリズムである」 胎児の世界などでも著名な解剖学者・三木成夫さんのでデビュー作にして伝説的名著「内臓とこころ」。 三木さんの保…
ヒューマンスケールを越えて – 頭で「分かつ」世界から生命のリズムや流れと「共にある」世界へ – (鎌田東二・ハナムラチカヒロ)
4月くらいからなんだか面白い本との出逢いが多すぎているのですが、週末にいろいろ書き溜めていたものを、順次放出することに。まずはこれ。 ヒューマンスケールを越えて -わたし・聖地・ガイア- / 鎌田東二・ハナムラチカヒロ …
生命や自然をメタファーとすることへの違和感とリジェネラティブ(再生的)な文明装置としての拡張生態系(人新世における都市と建築の新陳代謝-メタメタボリズム宣言 / 船橋真俊 – より)
2013年から森美術館主催で毎年行われてきたICF(Innovation City Forum)の総集編「人は明日どう生きるのか 未来像の更新」面白かった。 集大成となった2019年は「都市と建築の新陳代謝」「ライフスタ…
Ecological Memes Forum 2019〜あいだの回復〜 の映像ができました
昨年12月に開催した「Ecological Memes Forum 2019〜あいだの回復〜」の映像ができました!Finally, we have the movie of our Ecological Memes Fo…
自然の叡智に寄り添い、21世紀型のシステム変容へと誘う“Regenerative Leadership(リジェネラティブ・リーダーシップ)”の読書会を開催しました。
英治出版さんで、“Regenerative Leadership”という英書の読書会を開催。自然の叡智に学び21世紀型のシステム変容をもたらすリーダシップの在り方に迫った本で、エコロジカル・ミームの世界観ともかなり通じる…
世界に「あいだ」を回復させるレンマ的論理は、地球規模の生態学的危機を乗り越えるOSとなりうるか?〜<あいだ>を開く-レンマの地平/木岡伸夫を読む〜
<あいだ>を開く-レンマの地平/木岡伸夫 とんでもない本に出会ってしまった。 レンマとは、事象を区別し分けていくロゴス的哲学論理に対して、大乗仏教の縁起的・直観的に世界を把握しようとする哲学論理。大乗仏教の祖である龍樹(…
生命は時間を先回りする?型破りな生命科学と西田哲学の交差点(福岡伸一、西田哲学を読む-生命をめぐる思索の旅-)
福岡伸一さんといえば、分解(壊す)と合成(つくる)の同時性に着目しながら、動的平衡という生命の本質的なメカニズムに迫り、旋風を起こしつつある気鋭の生物学者だ。名著「生物と無生物のあいだ (講談社現代新書)」を読んだことが…