2017年のBook of the Year 〜身体知性、散逸構造とゆらぎ、センスオブワンダー
ここのところ自分の思考の変遷を辿るということをしてみているのだけど、その一環で、もはや毎年恒例となっている読んだ本、読んでよかった本の振り返り。こうして振り返ってみると、2017年は、 1.明らかに比重が増えた…
子どもが生まれました。しばらく男性育休を取ります。
先月11月20日に女の子が生まれました。第一子です。お産を無事に乗り越えてくれた妻と娘にはただただ感謝です。奇跡の体験でした。あれから1ヶ月。あっという間に日々は過ぎていきますが。本当にかけがいのない瞬間の連続です。出産…
自己変容なしに、変化は機能しない(トランジッション/ウィリアム・ブリッジズ)
トランジッション(ウィリアム・ブリッジズ)、やっぱり面白い。いつだったか覚えていないけど以前にも読んだ時よりも、はるかに鮮やかに感じた。(ちなみに、この本は泣く泣く参加を諦めたジェレミーさんセッション続編の事前図書)ht…
社会課題解決からはきっとイノベーションは生まれない
半年ほど前に、凸版印刷&富士フィルムさんと一緒に仕掛けさせて頂いたプロジェクトがメディアに掲載されました。富士フイルム×凸版印刷 共創プロジェクト「cyan」 2025年の未来の社会課題と事業機会を探索…
モチベーションの誤解と主体性の鍵 〜 創造性とは何か/川喜田二郎 〜
内的動機やモチベーションと呼ばれるものについて、感じていたことがズバッと表現されていたのでメモ。ーーーー絶対的受け身とは全体の状況が自分に要求するから立ち上がるというもので、この方が実は主体性が高い。主体性については、よ…
自分の内側に広がる宇宙に想いを馳せる 〜 鹿の王/上橋菜穂子 〜
上橋菜穂子さんの「鹿の王」、ただただ面白かった、、、久々にのめり込んだファンタジー。 「人というのは森みたいなとこだ。たくさんの命が一つの身体に住んでいて、それぞれの命を生きながら一つの大きな命をつないでいる」 医療小説…
【メディア掲載】WORK MILL 創刊号
岡村の山田さんやForbes九法さんらが仕掛ける「WORKMILL」。創刊号はコワークがテーマとのことで、国内外のコワーキングスペースのアドバイザーとして掲載いただいたのですが、日本はもちろん、ロンドンのHUBやフランス…
複雑系の時代を生き抜く知恵 〜 南方熊楠の星の時間/中沢新一 〜
湘南の海を眺めながら週末に読んだ「曼荼羅の思想」、「南方熊楠の星の時間」がなかなか面白かったので備忘メモ。前者は、柳田國男さんなどの研究でも知られる社会学者・鶴見和代さんと、空海や曼荼羅の研究で有名な仏教学者・頼富 本宏…
自然と共生していくための生命的知性としての神道(神道とは何か/鎌田東二)
「地球全体の大いなる営みをよりホリスティックに捉える視点が21世紀のライフスタイルに必要なものの見方であり生活の流儀になっていくのではないか」そんな問いかけを実は多くの人が気付き始めている今の時なんだと思う。グローバル資…
伊豆の黄昏とレイチェルカーソンのセンス・オブ・ワンダー
「沈黙の春」で有名なレイチェルカーソンさんのセンス・オブ・ワンダー。今、このタイミングで、ほんとうに、出会いたかった一冊でした。 (以下、抜粋メモ)・子どもたちの世界は、いつも生き生きとして新鮮で美しく、驚きと…
ウディアレンと生物学 – 壊す仕組みと動的平衡 –
昔のウディアレン特集を読んでいたら、「やがて宇宙は膨張し爆発してしまう」というウディ映画の代名詞的なセリフに「宇宙が終わるまで待たなくても大丈夫ですよ」と返答する生物学者福岡伸一さんのコラムがとても面白い。 ー…
生き方の表裏としての働き方改革と菜根譚
新たな働き方を世に問い、仕掛けていく事業を生み広げていくための某グローバル企業での変革ワークショップを終え、ふらりとよった近所の古文書屋のおじいちゃんにすすめてもらった中国名著「菜根譚」。儒仏道、すなわち表の辞令としての…
組織が変化し続けていくための装置としてオープンイノベーションを捉える
先日登壇させて頂いたオープンイノベーションに関するイベントのレポートが公開されました。僭越なタイトルをつけて頂いていますが、テーマど真ん中の豪華ゲストが登壇する中、自分はあまり”オープンイノベーションR…
時間は盗まれると死んでしまう(モモ/ミヒャエル・エンデ)
「私はいまの話を、過去に起こったことのように話をしましたね。でもそれを将来起こることとしてお話ししても良かったんですよ」ふと、改めて、ミヒャエルエンデのモモを手に。現代社会の普遍的なテーマを、痛烈に鋭く指摘しながらも、ロ…
現実のしっぽをつかまえる。(文化とはなんだろうか/鶴見俊輔)
文壇カフェで偶然見つけた鶴見俊輔さんの座談集「文化とはなんだろうか」、余韻が凄い。30年、40年以上前に行われているとは思えないほど鮮やかな対談。(ゴジラと君の名は(1953)が語られるくだりも現代を錯覚させられたけど、…